今週の注目:
✨Instagramに挑戦するTikTok写真の導入
✨OuraがAmazonでスマートリングの販売を開始
✨大規模言語モデル「Granite」の日本語版がついに登場
1、TikTok Photos
Instagramに挑戦するTikTok写真の導入
中国発ソーシャルメディアのバイトダンス会社の傘下であるTikTokはインスタグラムを対抗に、TikTok 写真という新サービスを開始する予定。
情報筋によると、TikTok写真はその親プラットフォーム(TikTok)との統合で、同アプリで公開されたコンテンツや写真はTikTokで同期できるようになると明らかにしていた。また、TikTok に既存の写真などTikTok写真への移行も容易になる。
米国を中心にした海外市場で不確実な見通しに直面しているにもかかわらず、TikTokは積極的にプラットフォームの提供を拡大し、多角化のビジネスを模索している。今回の登場とはTikTok 写真が手強い競争相手としてソーシャルメディア市場に浮上する可能性があることを示唆している。
2、Figure AI
数投資家から6億7500万ドルを調達
Figure AI は、人間が働きたくない仕事ができる汎用人型ロボットを開発している新興企業として、いくつかの人工知能の大手企業から投票をもらった。同社はジェフ・ベゾス、エヌビディアなどの投資家から合計6億7500万ドルを調達し、同社の評価額は26億ドルとなったという。
2022年に設立されたFigure AIは、外観から人間のように見える「Figure 01」ロボットを開発した。ロボットを労働力不足が最も深刻な業界に応用しようという目的で製造、出荷、物流、倉庫、小売など分野で活用するのを目指している。
3、OpenAI
OpenAI、イーロン・マスク氏の訴訟主張を否定
イーロン・マスク氏は2月29日、生成AIのChatGPTを運営するOpenAI社のサム・アルトマンCEOに対し、カリフォルニア州上級裁判所で訴訟を起こした。OpenAIは同裁判所に提出した文書の中で、「マスク氏との設立協定をしてはなく、いかなる合意も存在しない」と主張した。ChatGPTは最初マスクの支援を得たが、その後は放棄されたことを明らかにした。
ChatGPTを代表にし人工知能モデルの商用化を目指すOpenAI社はマスク氏からの訴訟やニューヨークタイムズや著者らによる著作権侵害をめぐる訴訟など数多くの法廷闘争に直面している。
*マスク氏は2015年の設立されたOpenAI社に資金を提供したが、「人類の利益」を目指す非営利組織という当初の理念と背離したOpenAI社は契約違反だと主張した。
4、韓国ECモール「クーパン」(Coupang)
日本商品への需要拡大に伴い、韓国で「Rocket Overseas」サービスが提供
日本商品が韓国で需要拡大に伴い、韓国ECモール「クーパン」は「Rocket Overseas」というサービスを提供しているという。クーパンの海外展開は市場の動向や消費者の好みに基づく新たな市場に参入するという動きが戦略の一環であると明らかにした。同サービスとは韓国で受注した後、日本のクーパンの倉庫から韓国まで3日で配送ができるようになる。健康食品、美容アイテムから家電に至るまで各種の日本商品を扱う。日本の中小企業にとって、クーパンのサービスを通じて日本商品を好む韓国顧客との繋がりを強化でき、日本海外の収益も見込められる。
5、Oura
OuraがAmazonでスマートリングの販売開始
AppleとSamsungのウェアラブル競争が激化する中、OuraがAmazonでスマートリングの販売を開始した。以前、同社は主にウェブサイトを通じて商品を直接販売したが、その後は米国の購入者が同社のブランドストアで購入できるリングとアクセサリーの全セレクションをAmazonで提供する予定。
また、サイジングキットも販売し、顧客が適切なフィット感を見つけるのを支援し、サイジングキットの価格と同等の割引価格を提供できるという。
情報源:Oura to sell its smart rings on Amazon as Apple, Samsung wearables competition grows
6、ティームー
昨年、ティームーはMetaとGoogle広告に多額の投資を行った
中国発オンラインショップPinduoduoの傘下である越境電子商取引プラットフォームのティームーは米国市場に参入するため、昨年MetaとGoogle広告に多額の投資を行ったという。ある情報筋によると、ティームーはMeta広告に2億ドル以上投入し、 Googleの200番目にランクされた広告主になった。この広告戦略はMetaとGoogleを驚かせただけでなく、Meta史上最強の決算報告書にも貢献し、一夜にして評価額が7億ドルに急上昇したという。
7、AI
IBM、大規模言語モデル「Granite」の日本語版がついに登場
2月29日より、IBMは日本市場向けに生成タスクに特化した基盤モデル「Granite」の日本語版を提供開始。Graniteモデルはインターネット、学術、コード、法務、財務といった5つの分野からのビジネスの関連データ・セットで学習を行い、かつIBMがビジネス用途向けの関連情報を収集・処理している。日本語に特化した言語処理モデルを導入することで、長い文章を読み込み、任務をより効率的に完了できる。また、同モデルは80億のパラメーター・モデルを用いて、高い精度を低いインフラ要件で実現するのも可能。
情報源:IBM、大規模言語モデル「Granite」の日本語版モデルの提供を開始