今週の注目:
✨Temu、急成長で月間ユーザー数は1500万人超え
✨TikTok、クリエイター報酬プログラムは進行中
✨フランス競争委員会は、グーグルに制裁金410億円
1、Temu
日本において急成長、月間ユーザー数は1500万人超え
TemuはPDDホールディングスの海外ECプラットフォームで、同社はアリババという既存の大手プレーヤーに対抗しながら、中国も海外も低価格と目立つプロモーションによって急速に成長を遂げてきた。2023年7月のサービス開始以来、国内大手3社の平均の50%以上に達している。現時点では、日本のデータ分析会社バリューズによると、日本においてTemuの月間ユーザー数は1500万人を超えたと明らかにした。
また最近、「Temu」は日本のモバイル決済サービスである「PayPay」を導入し、来月(4月)より利用可能になるという。「既存ユーザーによる支払いが停滞する中、新たな成長を達成したい」とペイペイは述べた。
情報源:Pinduoduo Overseas Version Temu Developing Rapidly in the Japanese Market
2、Amazon
返品削減ため、Fit Insightsツールが導入され
Fit Insights は、人工知能と機械学習を利用してアパレルや靴などアイテムのフィット感をより正確に把握できるツールである。各商品詳細ページのサイズ表、画像、説明など情報に基づいて、消費者に合ったサイズを推薦し、さらに消費者の好みも考慮する。アマゾンはこれにより返品率の低下、消費者全体の満足度の向上を促進することを期待している。現時点では、Fit InsightsはAmazonで段階的にサービスを提供しており、一部のセラーだけ利用できるようになる。
3、フランス規制当局
Google(グーグル)に、制裁金410億円
グーグルが欧州連合(EU)の著作権保護に関する規則に違反したため、フランス競争委員会は2月20日、著作権侵害でグーグルに約410億円(2億5000万ユーロ)の罰金を科したことを発表した。Googleは同社開発のマルチAIモデル「Gemini(当時は ”Bard”)」に、フランスの出版社や報道機関からのコンテンツを使用してAIを訓練したが、事前に利益関係者に使用許可を申請しなかったという。グーグルは記事を無断で使用することで制裁金を科すのは2021年に続き2回目だ。
4、OpenAI
動画生成AI「Sora」の作例を大量公開
今年2月、OpenAIはテキストプロンプトから最大60秒の長さのビデオを生成できるソフトウェア「Sora」を発表した。最近の動向によると、Soraを用いて作成された動画の実例が大量に公開されたという。動画生成時に、「Sora」は物理法則をシミュレートしたり、対象を違和感なく動かしたり、画像角度をダイナミックに変化させたりできる。Soraは現在OpenAIの研究者のみに利用されるテスト段階にあるが、将来にこれを製品ポートフォリオに統合するという予定がある。なお、現時点ではSoraの正式リリース時期はまだ未定だ。
5、AI法規制
政府がAI法規制を検討、偽情報対策不備なら罰則
18日、政府が大規模な人工知能(AI)開発者を対象とする法規制を検討していることを明らかにした。偽情報対策などに不備がある場合の罰則を科す可能性がある。企業の自主的な取り組みを尊重してきた従来の方針をせずに、欧州連合(EU)をはじめとする各国・地域が強制力のある規制に動くことを踏まえているという。EU欧州議会は3月、世界初の包括的なAI規制法案を可決し、違反時に巨額の制裁金を科す。2026年から適用する見通し。
情報源:政府がAI法規制を検討 偽情報対策不備なら罰則
6、Canva
Canva、Photoshopの代替ツールとして人気のAffinityを買収
オンラインデザインプラットフォーム「Canva」が、クリエイティブスイート「Affinity」を買収したと発表した。Canvaにとってこれまでプロフェッショナル向けのサービスをまだ開発されていないため、Affinityの買収は新たな顧客の獲得を狙いに新たな戦略になっていると考えられる。買収額は明らかにされていないが、「こ回の買収は現金と株式の組み合わせで行われ、数億ポンド(数百億円)の価値がある」とCanvaの共同創設者であるクリフ・オブレヒトCOO(最高執行責任者)は表明している。
*Canvaは誰でも簡単にバナーや画像を制作できるツールとして、さまざまなデザインを実現可能なサービを提供している。
*AffinityはそれぞれAdobeのIllustrator・Photoshop・InDesignの代替ツールとして知られており、月額料金型ではなく買い切り型という点で人気を集める。
7、TikTok
TikTok、クリエイター報酬プログラムは進行中
TikTok は検索人気の高い60 秒以上のオリジナル動画に対するクリエイター報酬プログラムを開始したという。この新たなプログラムでは、独創性、総再生時間、終了率、視聴者のエンゲージメントや検索価値に基づいてクリエイターに自動的に報酬が与えられる。検索価値はTikTok ユーザーが何を検索しているかを表明する指標であり、動画の検索回数が高ければ高いほど、より多くの報酬を受け取ることができる。また、同社によれば、インフルエンサーが何がトレンドになっているかを判断できるツールが開発されており、Creator Search Insightsと呼ばれる。
情報源:TikTok launches new Creator Rewards Program. Here's how it works