「割引価格計算機」とは、Amazonの商品原価を基準として、さまざまなプロモーション価格や割引率を入力することで、最終的な販売価格(割引適用後の価格)を自動計算するツールです。複数の割引条件が重なる場合でも、商品の最終販売価格を明確に把握できるため、出品者のプロモーション戦略立案に大いに役立ちます。
計算ルール
一、割引計算の基準価格を確定
右側で割引率を入力する前に、商品がどのキャンペーンに参加しているか(LDセール、7日間セール、アウトレット、Prime会員限定割引)を確認してください。参加中のキャンペーンによって、計算に使用する基準価格(原価 または キャンペーン価格)が異なり、「重ね割」が発生するかが決まります。
*LDセール:タイムセール
■「原価」が基準となる場合
- ケース1:商品がいかなるプロモーションにも参加していない
例:原価 ¥30、クーポン5% → ¥30 - ¥30×5% = ¥28.5
- ケース2:LDセールのみに参加している
例:原価 ¥30、LD価格 ¥25、クーポン5% → ¥25 - ¥30×5% = ¥23.5
これらの場合、右側の割引は「原価」を基準として計算します。
■「プロモーション価格」が基準となる場合(重ね割)
以下のいずれかのプロモーションに参加している商品は、該当プロモーション価格を基準に割引が計算されます:
- 7日間セール
- アウトレット価格
- Prime会員限定割引
(※これらのプロモーションはLDセールとは併用できません)
例:原価 ¥30、7日間セール価格 ¥20、クーポン5% → ¥20 - ¥20×5% = ¥19
二、割引の重ね掛けの計算方法
対象割引には以下の3つがあります:
- クーポン(Coupon)
- ソーシャルメディア(SNS)割引
- 購入条件付き割引(Percentage Off)
ステップ1:Promotion(SNS + 購入割引)の扱い
購入割引の設定は以下の3つのオプションがあります:一回限り、無制限、なし
- 「なし」を選択すると、SNS割引と購入割引は加算されます。
-「一回限り」または「無制限」を選択した場合、SNS割引と購入割引のどちらか高い方のみが適用されます。
例:原価 ¥30、SNS10%、購入割引5%(なし) → 合計割引15%
→ ¥30 - ¥30×15% = ¥25.5
ステップ2:クーポンの併用可否
- クーポンが併用可の場合:プロモーション合算割引 + クーポンが加算されます。
- クーポンが併用不可の場合:プロモーション合算割引とクーポンのどちらか高い方のみが適用されます。
例:クーポン6%(併用可)、SNS10%、購入割引5%(なし)
→ 合計割引 = 10% + 5% + 6% = 21%
→ ¥30 - ¥30×21% = ¥23.7
※併用不可の場合、15% vs 6% → 最大15% → ¥30 - ¥30×15% = ¥25.5
三、割引設定のポイント
1、割引総額は70%以内に抑えるのが推奨されます。最大購入数を「1」または「2」に設定することで、在庫の意図的な買い占めや利益損失を防げます。
2、LDセールの上限価格は過去1か月間の最低価格の85%で決定されるため、Prime限定割引がこの期間内にあった場合、LDセールとの重ね割が間接的に発生します。
3、クーポンと他割引の併用は、「クーポン+割引/1つ買うと1つ無料」タイプのプロモーションでのみ対応可能です。
参考シミュレーション
ケース1:原価 ¥50、通常割引
- クーポン 5%、SNS10%、購入割引8%
ケース2:LD参加
- LD価格 ¥42.5、原価 ¥50、同上割引条件
ケース3:7日セール価格使用(¥40)