*2025年6月10日訂正:クリック集中度を「ABA集中度」に修正しました。
クリック総数比率とは、予測のデータではなく、正確なデータを指します。具体的には、特定のキーワードにおいて上位3つ ASINのクリック数がそのキーワードの総クリック数に占める割合を示すものです。一般的には、クリックの集中度が高いほど、独占度が高いとされています。これはキーワード市場分析において、競争度を理解する上で非常に重要な指標となります。
クリック総数比率=TOP3のASINのクリック数/総クリック数×100%
クリック総数比率の計算方法は特定のキーワードに対応するTOP3商品のクリック数をそのキーワードの総クリック数で割ることです。
例として、「airpods pro」というキーワードを挙げてみましょう。
このキーワードのクリック総数比率は87.2%でありAmazonでこのキーワードを検索した場合、検索結果ページの上位3位のASINがそのワード全体のクリック数の87.2%を占めていました。この数字は月間検索数が99万であるにも関わらずほとんどのクリックがこの3つのASINに集中していることを示しています。残りのASINはわずか13%程度しかトラフィックを分けておらず、このワードの独占度が高いことが伺えます。
また、この指標をクリックすることで過去のトレンドも確認できます。
一般的には、キーワードのクリック総数比率が高いほど、そのキーワードに対する市場独占度が高まり、それに伴い細分化市場の独占度が高まります。
従って、キーワードのクリック総数比率は競争度を示す重要な要素となります。クリック総数比率が高い場合、クリック数はわずかな商品に偏り、競争が激しい状況を示しています。逆に、クリック総数比率が低いと、クリック数が分散され競争度が低くなります。この指標を用いることで特定の細分化市場の競争度を初歩的に判断する事が出来ます。
例えば、バッグを販売する工場型セラーは具体的な商品を選定する際に、キーワードリサーチ機能を利用して競争度の低い細分化市場を見つけることができます。対応するカテゴリーを選択して、月間検索数を5,000以上に設定しメインキーワードに「バッグ」を入力します。
次に、クリック総数比率の昇順で検索結果を表示することで競争がそれほど激しくない細分化市場を見つけることができます。
あるいは、月間検索数の降順に結果を表示し、細分化市場のクリック総数比率を比較することで独占度の低い市場を特定し、分析を進めることができます。
直接クリック総数比率をリサーチ条件として、30%までに設定し検索結果をクリック集中度の昇順に表示することも可能です。
もちろん、セラーは自分の強みや好みに基づいて、他のフィルタリング条件と組み合わせて商品候補のリストを作成することもできます。
最終的に市場に参入するかどうかを決定するには、セラースプライト拡張機能の市場リサーチやライバル商品リサーチ等のツールを活用し、ワンクリックでキーワード市場分析を行いライバル商品の歴史的なトレンドを確認し、全面的な市場分析を行う必要があります。