転化効果とは、トラフィック分析での各キーワードにおける商品のコンバージョン(成約)の違いを4種類のデータに分類したものです。
ASIN B07Z82895Wを例にしましょう。
リサーチで得られたトラフィックワードのリストで「異なる転化効果」にチェックを入れると、該当するトラフィックワードを自動的にフィルタリングすることができます。
1、転化良質ワード
コンバージョンが高く、検索数が多いトラフィックワード。
ABAデータにおける転化率≧5%、かつ週間検索数≧2000のトラフィックワード、またはABAデータにおける転化率≧10%、かつ週間検索数≧1000が転化良質ワードでフィルタリングされる条件になります。
注意:データはアマゾンABAデータを基に作成されています。
「週間検索数」は、そのキーワードが今週中に商品にもたらす予想検索数であり、アマゾンでの検索総数ではありません。
これらのキーワードのおかげで、高いコンバージョンと良いトラフィックを得ることができ、商品の自然順位と広告順位は基本的に検索結果の1ページ目に表示され、さらにキーワードのランキングを固めることができます。
2、転化平穏ワード
コンバージョン及び検索数が中程度ではあるものの、最近は安定しているトラフィックワード。
ABAデータにおける直近2週間の転化率≧3%、かつ週間検索数≧500が転化平穏ワードでフィルタリングされる条件になります。
このようなキーワードでは、商品画像、星評価、評価数を最適化することで商品カタログの質をさらに向上させ、商品のコンバージョン率を高めます。
3、転化流失ワード
コンバージョンは0から中程度以下の、検索数が少ないトラフィックワード。
ABAデータにおいて先週転化あり(転化率>0%)、今週転化なし(転化率=0%)、かつ50≦週間検索量<1000が転化流失ワードでフィルタリングされる条件になります。
このようなキーワードについては、まず商品との関連性を評価し、無関係なキーワードがあれば削除する必要があります。
商品カタログのコンバージョン率を高めるため、商品画像、箇条書き、星評価、評価数の最適化を行い、商品カタログの質をさらに向上させましょう。
価格がコンバージョンに与える影響を判断するには、価格の調整、クーポンの設定、セールイベントへの参加によって検証できます。
このような一連の手段でキーワードのコンバージョンが改善できない場合は、無駄な広告支出を避けるために、そのキーワードの広告を減らすことを検討する必要があります。
4、無効露出ワード
商品へのトラフィックが少なく、コンバージョンがないトラフィックワード。
ABAデータの中でクリックされているものの、購入までされていないキーワードになります 。
このようなキーワードの場合、そのキーワードで商品を検索した購入者が、自分の欲しいものではないことに気づいたからです。商品との関連性が低いことが考えられるので、まずはキーワードと商品との関連性を評価することが必要です。
本当に無関係なキーワードは速やかに削除して、そのワードをネガティブキーワードとして追加することで、広告予算の無駄を省くことも可能です。
また、転化効果の表示が「-」となっているキーワードがありますが、これはコンバージョン効果の算出に使用したデータが、AmazonセラーセントラルのABAデータを使用しているためこのように表示されます。ABAデータは各キーワードのクリックシェア上位3つのASINしか表示していないので、すべてのキーワードに対するASINのパフォーマンスを評価することはできません。
このようなキーワードは、「SPR」や「広告ライバル商品数」など他の指標と合わせて分析することをおすすめします。